| 0143 杏子 DISTANCIA〜この胸の約束〜 | |
| 2006.10.27.Fri / 00:30 | |
| 筆者はそれなりに、数多くのCD、MDなどを所有し、季節ごとに自分だけのオリジナルベストを作成します♪ (ブログを立ち上げる前は、これに相当時間をかけていましたが!) その中で、楽曲発表当時から、なんて大人のサウンドだろう♪ と大好きな楽曲があり、かれこれ10数年、今の季節に聞きたい作品があります! 今回はそういう中から、この人を! 杏子 (きょうこ) さんで DISTANCIA〜この胸の約束〜 の紹介です♪ 1992年発表 CMソングとして話題になったナンバーです! 杏子(きょうこ)さん:
■ソロデビュー以前は、1980年代の伝説的人気バンド “BARBEE BOYS”(バービーボーイズ)のボーカリストとして活躍! “KONTA” さんとのツインボーカルスタイルは、斬新でパワフルなものでした! ■その “BARBEE BOYS” 在籍中にソロシングル “彼方へ・・・/GUILTY” をリリース ■バンド解散後に最初に出されたソロシングルデビュー作が、今回記事になる “DISTANCIA〜この胸の約束〜” となります♪ この曲は “カメリアダイヤモンド” CM曲として大量オンエアされたので、記憶される読者様も多いかと思います! ■1995年2月に、後に大ヒットするナンバー “星のかけらを探しに行こう”をリリースしています! ■1988年に、同じ事務所の所属である “山崎まさよし、スガシカオ” さんらと共に “福耳” を結成! 翌1999年に、先述の “星のかけらを探しに行こう” のリメイクバージョンである “星のかけらを探しに行こう again” を発表、大ヒットナンバーとなりました! ■その後もドラマや映画出演、ラジオDJなど音楽以外の分野でも幅広く活躍、CMナレーション等、彼女の個性ある声の仕事も多く手がけています! 今回の “DISTANCIA〜この胸の約束〜” は、それまで超人気バンドであった “BARBEE BOYS” からどういう変化をするのだろう? という予想の中、発表された作品であり、彼女のファン、そしてバンドのファンからも注目されたナンバーでした! “BARBEE BOYS” の音をよく知る読者様には、せこせこした(?)電子サウンドなど皆無の、ストレートでありながらエッジのきいたロックサウンドが真っ先に思い出されることかという気がします! (多少の重ね録りはあったものの、まるでライブの生演奏のような彼らの直接的サウンドは、高い評価を得ました!) その音楽性が、一気に変貌した作品こそ、今回の “DISTANCIA〜この胸の約束〜” であり、それまでのロックな感じが一転、上質な大人のサウンドへと変化しました! エレガット系の(ナイロン弦によるクラシックギター系、これのライン接続出来るタイプの)ギターによる、スパニッシュタイプの演奏、エレキギターは特殊な処理をされた印象的な音(ロータリー効果と言われる、普通はオルガンなどに使われるサウンド処理のひとつです)、そして楽曲の合間に効果的に使われるアコーディオンの音が特徴的な曲です! 中でも注目すべきは、楽曲全域で使われた “フレットレス・ベース” の音でした! フレット? という読者様は多いと思いますが、通常ギターやベースでは、音程を取りやすくするために、ネック部分(演奏時に押さえられる部分、と、おおまかに思ってください)には、一定の間隔で縦に金属製のものが埋め込まれていますが、この区切りのことをフレットといいます! (詳しく知りたい人は、パソコンから御覧の人は、画面右にある検索窓より、フレット、ネックなどと入力すれば、どういうものかわかりやすいと思います!) それが “レス = 無い” というタイプのネックでは、音程を取りにくいことはマイナス条件ですけど、クラシックやジャズで使われる “コントラバス”(あるいは、ウッドベース)のように、ネック上を指でスライドする奏法が使えるようになります! この “DISTANCIA〜この胸の約束〜” では、その “フレットレス・ベース” が大胆に使われ、楽曲のイメージに大きく貢献しています♪ (ものすごく上手なプレイで、惚れぼれしてしまいます!) と、ちょっとマニアックなことを書きましたが、こういう演奏面の部分が、この曲の全体のイメージに大きく関係していることから、書いてみました! さて “杏子” さんのボーカルですが、独特の “ハスキー・ヴォイス” でパワフルというイメージが先行しますが、この曲では、その声が大人の魅力満点! という “甘さ” や “女性らしさ” が前面にあって、きらびやかな “ダイヤモンド” のCMイメージアップに寄与したと思います! 低域に定評ある “杏子” さんのボーカルスタイルですが、この曲ではサビ部分、その低域から相当難しいはずの高音域への、いきなりのアップなど、ボーカリストとしての力量を見せ付けるレベルの高さで、簡単には真似出来そうに無いあたりは、さすがだという気がします! 作詞は “杏子” さん本人によりものですが、夏から秋へと変化する季節の移り変わりを、大人の女性の視点で書き上げた切ないものであり、サビ部分で繰り返される言葉を除けば、そうそう多くない文字数で、二つの季節を完璧に連想させるあたりが素晴らしい内容です! (歌詞全文は、文末より御覧下さい!) そして作曲ですが、なんとあの “玉置浩二” さんなのです! 彼は案外、多くのアーティストの楽曲提供をしていますが(どうしても “安全地帯” の中や、自らのソロ作品のイメージが強いですけど…?)、超実力派である “杏子” さんのために、彼らしい独特のメロディーラインを提供しています! というのは、その数多くの提供作品において、アイドルやそれに準ずる歌手の場合、音域をあまり広くとらずに、比較的簡単に歌えるラインを生み出します! しかし “杏子” さんへのこの作品提供においては、いくら低域に強いボーカリストとは言っても、さらに低く潜り込む音域が前半部分に(Aメロ部分など)登場し、さらに先述しているように、サビ部分では、その低域からいきなり音程がアップするラインを作り上げたり! なので、普段は自分も実力派ボーカリストである彼が、制約されることなく、相手の力量に合わせて生み出したメロディーであるっ!! と言い換えることが出来るかと思えるんです! この曲は “杏子” さんのベストアルバムにて聞くことが出来ますので、読者の皆様方には是非、実感してもらいたいところです! なお、2002年に発表されているベストアルバム “10 Years Collaboration” では、もちろんこの “DISTANCIA〜この胸の約束〜” が収録されていますし、現在でも入手が容易だと思います しかしこだわって、面白いベストをお探しの読者様には、こちらのベストをオススメします♪ それは1994年にリリースされているもので “SWEET BOX 〜Rare & Best〜” というアルバムです! ここでは、まさしくレア・トラックとして、あの “山口百恵” さんの “ロックンロール・ウィドウ” が収録され、しかも作者である “宇崎竜童” さんと、名ベテランギタリストである “井上堯之”(いのうえ たかゆき)さんが演奏しているという、超豪華セッションも楽しめます! ※井上堯之さん: 日本のGSサウンドの代表格 “ザ・スパイダース” の出身! 彼の代表作としては ★太陽にほえろ テーマ曲 ★愚か者(近藤真彦さん、萩原健一さん):作曲 などがあります♪ こういう貴重なテイクを聞けるベスト盤、他のアーティストも、もっと努力してもらえれば? と思える充実振りで、一個人のベスト盤の意味合いを越えて、多くの世代に楽しんでもらえると思います♪ 今回のリンク先 ★DISTANCIA〜この胸の約束〜 Uta-Net (歌詞掲載部分) |
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